2025.11.19
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老化や出血で壊れる脳室のバリア
脳の空間の壁である「上衣細胞」を覆っているのは、グリコカリックス(Gcx)という糖でできたバリア。「このバリアが加齢や脳の出血によって壊れてしまうことを発見した」と発表したのは、岐阜大学大学院医学系研究科脳神経分野の研究グループです。このグリコカリックスは糖鎖に富む構造であり、脳脊髄液(CSF)の循環や脳内老廃物の排出などに関与していると考えられています。従って、脳の老廃物を排出するこのシステムはアルツハイマー病や睡眠関連疾患と密接なつながりがあるのです。本研究では、実験マウスを用いた研究で、上衣Gcxが加齢および出血により構造的・代謝的に破綻し、脳室周囲炎症や水頭症、神経変性の進行に寄与する可能性を示唆していると結んでいます。
脳室を守る"糖のバリア"が老化や出血で壊れる仕組みを解明 | 研究・採択情報 | 岐阜大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

