2025.11.19
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CO2を吸収してプラスチックに変わるゴム?
「CO2吸収によって1000倍以上に硬化して、プラスチックへと変化する一方で、加熱によってCO2を取り除くと元の柔軟な状態に戻るエラストマー(ゴム)を発明した」と発表したのは、横浜国立大学らの研究グループです。実はこのエラストマーですが、当プレスリリースによると2つの大きな利点があります。ひとつは、CO2を吹き付けると表面の摩擦が瞬時に低下。従って、摩擦特性をコントロールできる機能性コーティングとして期待できること、もうひとつはCO2を吸収すると蛍光発光強度が大きく増加する性質があり、光学的な情報の表示などが可能な材料として応用できること。因みに、このエラストマーはUVを照射すると青色に輝くそうです。ご存じのように、温室効果ガスであるCO2の回収や貯留など様々な技術が試されていますが、今回の研究で示されたCO2応答性ポリマー材料は、CO2の新しい有効活用方法として大いに期待できるという訳です。本研究グループは、今後もCO2を活用して性質や機能をコントロールできるポリマー材料の実用化を目指したいと結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

