港区立高輪いきいきプラザ

2025.11.19

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AIでより効率的なレントゲン画像チェック

病院では毎日何百枚何千枚ものレントゲン撮影が行われていると言われています。そして、撮影されるレントゲン画像には、撮影部位や撮影方法などの情報がラベルとして付与されますが、「このラベル付けの多くは、人による作業となっているため、誤りが生じることがあり、AIの学習や臨床での判断に支障をきたすことがある」との現状を踏まえ、大阪公立大学大学院医学研究科放射線診断学・IVR学らの研究グループは、「レントゲン画像を各部位(頭部や腹部など)に分類するAIモデルと、胸部レントゲン画像の撮影方法と画像の向きを同時に判定するAIモデルを開発した」と発表しました。いずれも高精度な判定性能を示したといいます。本研究で開発したAIモデルは、大規模な画像データベースの品質管理を大きく効率化することが示されたそうです。実際に、本研究で使用したデータを見直したところ、312%の画像においてラベルの修正が必要であったとか。このような誤りをAIが先に知らせてくれれば、そこだけ 重点的に確認でき、再撮影や見直しの手間を減らすことができます。さらに、AIの学習データの混入エラーも早期に見つけられるとのことです。本AIモデルは、誰でも使えるレントゲン画像判定アプリに活用され、すでに一般公開されているそうです。本共同研究グループは今後、「分類が難しい画像への工夫や、施設ごとの条件の違いへの対応強化を進め、より安全で効率的な医用画像の活用に繋げていきたい」と結んでいます。

AIがレントゲン画像の品質管理を向上 -誤情報を高精度で自動検出-|大阪公立大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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