2024.01.12
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「気持ちの年齢」が実年齢を超えると?
高齢者にとって、健康を維持する上で気持ちの問題は大変重要なファクターであるようです。もし「気持ちの年齢」が実年齢を超えると、生活機能の低下を招き、要介護リスクを高めると発表したのは、畿央大学健康科学部理学療法学科の研究グループです。当グループは、高齢者横断調査を実施し、次の点を明らかにしました。➀主観的年齢や老化感と疾患の発生との関係を調べた研究では、主観的年齢が高く、よりネガティブな老化感を有する者は、心臓疾患および脳卒中の発生リスクが高いことが示され ②死亡リスクとの関係では、主観的年齢が高い人は、低い人よりも死亡率が高いことが分かったそうです。本研究では、日本で初めて地域高齢者の「主観的年齢と要介護の発生の関係」を調査し、「主観的年齢を評価することの重要性を示すとともに、新たな心理社会的アプローチを考える上で一助になるだろう」と述べています。加えて、加齢とともに心身が老い衰えた状態のことを「フレイル」と呼びますが、要介護状態に陥るリスクが高まる前に、何らかの対策を行えば元の健常な状態に戻すことが可能であると訴えています。
高齢者では「気持ちの年齢」が実年齢を超える場合、生活機能の低下と要介護リスクを増加させる可能性 :KAGUYAプロジェクト高齢者縦断調査より〜理学療法学科 | 畿央大学 (kio.ac.jp)