港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.10

  • ニュース

非接触で宇宙ゴミ除去?

「スペースデブリ」という言葉を聞いたことはありますか?これは、宇宙のごみのことです。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のHPによると、現在、地球上と同じように宇宙でもゴミ問題が発生していて、そのスペースデブリは年々増加し、今では、宇宙を飛んでいるもののうち、9割はゴミであり、 私たちの生活に役立つ人工衛星はわずか1割にすぎないそうです。そのゴミの大半は、「破砕物」で、他にも使用済みロケットや運用を終えた衛星などです。問題なのは、宇宙ゴミはたとえ小さくても超高速のため大きな破壊力を持っていて、人工衛星は毎日宇宙ゴミの脅威にさらされているとか。そこで宇宙ゴミ回避のために様々な技術開発が行われているそうです。さて、本題ですが、東北大学大学院工学研究科らの研究グループは、「非接触で宇宙ごみを除去するための衛星に搭載することを想定した推進機の性能を室内実験で向上させることに成功した」と発表しました。今日、宇宙ゴミが増え続けることで運用中の衛星や宇宙機に衝突する危険が高まっている状況を踏まえて、「除去衛星」を軌道に投入し、安全にスペースデブリを取り除く手法の研究が進められていますが、本研究では、「双方向プラズマ噴射型の無電極プラズマ推進機」を開発。デブリに向けてプラズマを噴射することで対象物に減速力を与えつつ、逆噴射を同時に行うことによって自身には余分な推力がかからない仕組みなのだそうです。これまで8mN程度であった減速力を25mN程度にまで向上させることに室内実験で成功した、と述べています。本研究グループは、「この成果は、スペースデブリを効率的かつ安全に除去する推進システムとして、技術的に大きな一歩となります」と結んでいます。

双方向噴射型プラズマ推進機の性能を向上 ~非接触で... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む