港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.29

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細胞ストレスの働きとは

日々私たちは様々なストレスにさらされていると言っても過言ではありません。たとえば、活性酸素の増加による「酸化ストレス」。こうした状況下では、細胞が本来の状態を回復しようとする「細胞ストレス応答」 と呼ばれる仕組みが働くそうです。ただ、これまで、細胞ストレス応答はダメージから細胞を守るための反応として理解されてきましたが、近年では、免疫機能の調節にも関与していることが明らかになりつつあるとか。そうした中、北海道大学遺伝子病制御研究所らの研究グループは、「細胞ストレスが免疫応答を制御する新たな分機構を解明した」と発表しました。細胞ストレスが抗ウイルス免疫応答に影響を及ぼす可能性は示唆されていましたが、その分子機構の詳細は不明だったといいます。本研究グループは、「加齢や活習慣病などで変化するストレス環境が、免疫機能にどのような影響を与えるかを理解する⼿掛かりとなり、 ウイルス感染症に対する新たな治療戦略の展開に寄与することが期待されます。さらには、慢性炎症や 代謝異常など、ストレスと免疫機能が関わる多様な病態に対しても、新しい研究や治療の向性をす可能性がある」と結んでいます。因みに、細胞ストレスとは、細胞がさまざまな要因によって正常な機能を維持できなくなる状態を指します。

新着情報: ストレスが抗ウイルス応答を選択的に調整する仕組みを発見~ウイルス感染症に対する新たな治療展開に期待~(遺伝子病制御研究所 准教授 岡崎朋彦)

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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