港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.29

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シャンプーやケチャップの中の「乱気流」

乱気流と聞けば、飛行機の機内で体験する大きな揺れを連想する方が多いはず。でも、実はこの「乱流」がシャンプーやケチャップといった流体の中で、2種類共存していることが新たな研究で分かったそうです。沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、この現象を「複雑流体」と呼ばれる特殊な物質群において研究しているといいます。実は、最近まで2種類の乱流は異なる条件下で発生すると考えられていたそうです。一つは、「慣性乱流」(飛行機の揺れのような典型的な乱流)、もうひとつは「弾性乱流」。水に絵の具を混ぜると、たとえゆっくりでも渦が現れるケース。これは流体中のポリマー(小さな分子が多数結合して形成される物質)が伸びて弾性エネルギーを蓄え、それが流れを不安定にするために起こるようです。さて、今まで弾性乱流が非常にゆっくりで穏やかな流れでしか発生しないと考えられていたのですが、本研究ではそれが誤りであることが示されたそうです。つまり、2種類の乱流は小さなスケールで起こることが分かったのです。本研究グループは、「パイプラインでの抵抗低減、化学物質の混合、バイオメディカル分野なのでポリマーを使って流体の挙動を制御する産業における新たな可能性が広がるだろう」と結んでいます。

ポリマー流体に隠れた乱流を発見 | 沖縄科学技術大学院大学(OIST

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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