港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.27

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神経性過食症の新たな治療

神経性過食症という言葉を聞いたことはありますか?これは、食べる行動をコントロールできずに短時間に大量の食べ物を食べてしまう症状で、過食と代償行動(嘔吐や下剤乱用など)を繰り返すそうです。ただ、「科学的根拠のある認知行動療法を提供可能な施設は都市部に偏在しており、専門家も少ないため、非常にたくさんの方が専門的な治療を受ける機会がない」という現状があるといいます。そこで、国立精神・神経医療研究センターらの研究グループは、「日本文化に合わせた治療者誘導型オンライン認知行動療法を開発し、その有効性を全国6つの大学病院ナショナルセンターによる多施設共同ランダム化比較試験で検証した」と発表しました。本研究では、「外来診療中の神経性過食症と診断された女性61人を対象に本試験を実施。その結果、通常治療のみのグループ(外来診療のみ)に比べて、『治療者誘導型オンライン認知行動療法』を受けたグループは過食と代償行動(嘔吐・下剤乱用など)の回数が顕著に減少したことを、アジア圏で初めて実証した」そうです。本研究の成果を受けて、研究グループは「外来診療中の神経性過食症の女性に治療者誘導型オンライン認知行動療法を提供することで、重症度が改善すること、そして寛解者が増えることが示唆されました。この治療法は自宅で専門的な治療を受けることができる新しい選択肢として、今後の活用が期待されます」と述べています。

神経性過食症女性に治療者誘導型オンライン認知行動療法を提供して過食と代償行動エピソードを減らすことに成功 〜アセスメント盲検・多施設ランダム化比較試験〜 | 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター National Center of Neurology and Psychiatry

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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