港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.27

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喘息の個別化治療

「人工知能を用いて、喘息患者の症状を詳細に解析することで、人の目では識別が困難だった5種類の症状が存在することを発見した」と発表したのは、山口大学大学院医学系研究科呼吸器感染症内科学講座らの研究グループです。この症状の違いは「気流制限」つまり空気の通り道である気道が狭くなり、息を吐きだすのが難しくなる状態によることが分かったそうです。加えて、これまで識別が難しかった5種類のサブタイプが存在することを発見したということです。すなわち、症状1から5までです。症状1は治療の必要なし、症状2は軽度の気流制限、症状3は気道制限、症状42型気道炎症、そして症状5は、気流制限、2型気道炎症、頻繁に起こる増悪リスクです。症状3以降は、息切れと喘鳴があり、重度になるにしたがって、起床時や夜間での発作が激しくなるということです。要は、こうした知見を臨床に応用することでそれぞれの症状に合わせて最適な「個別化治療」が可能となり、不必要な副作用リスクを回避し、限られた医療資源の効率活用につなげていきたいと述べています。

AIで喘息における症状サブタイプを発見―デジタルヘルス技術に基づき格差のない個別化医療を推進― 国立大学法人 山口大学

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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