2025.08.27
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マダニがこわい
世界中に800以上に種が知られているマダニ。日本では52種以上確認されているそうです。マダニは、シカやイノシシ、野ウサギ、リスなどの野生動物に寄生し、主にそうした動物を媒介にして裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しているようです。加えて、ネコやイヌからも人に感染するケースもあるようです。従って、マダニから身を守るためには、まずは「腕・足・首など、肌の露出を少なくすること」です。飼いネコ,飼いイヌの体のチェックも忘れずに。野山では、首にはタオルを、シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れるというように予防を工夫してください。厚労省のHPによると、ダニ類の多くは、長時間(10日間以上のこともある)吸血するとか。吸血中のマダニを無理に取り除くとすると、マダニの口器が皮膚の中に残り化膿することがあるので、要注意。もし咬まれていることに気が付いたら、そのままの状態で皮膚科等の医療機関へ行き、適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けてほしいとアドバイスしています。野山から帰ったら、上着や作業着は、家の中に持ち込まないように。また、シャワーや入浴で、ダニが付いていないかチェックすることも大切。マダニが付着しているときは、「できもの」のように見えることがあるとか。ガムテープや粘着カーペットクリーナーを使って服に付いたダニを取り除く方法も効果的だそうです。加えて、マダニ用の虫よけスプレーも効果的。最近、ニュースなどでも耳にするSFTSですが、日本語での正式名称は「重症熱性血小板減少症候群 」。2013年から2025年4月30日までに117名の死亡事例を含む1,071名の報告があり、増加傾向にあるとか。かつては西日本中心の推定感染地域でしたが、近年は東日本にも広く生息が広がっていると言われています。マダニが媒介する感染症としては、ウイルスを病原体とするものとして重症熱性血小板減少症候群(SFTS)以外にも、ダニ媒介脳炎など様々な感染症がありますので、たかがマダニと安易に考えず、十分な注意をしてくださいね。
マダニ対策、今できること|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
SM