新規鎮痛薬エンドピンとは

「新たに発見された新規鎮痛薬エンドピンは、既存の鎮痛薬とは異なる作用機序で強力な鎮痛作用を示すことが動物実験で確認されている」と発表したのは、京都大学大学院医学研究科創薬医学講座らの研究グループです。すでに治験を継続中ですが、肺癌術後患者に対する第Ⅱ期パートを開始するとのことです。当プレスリリースによると、「胸部手術は術後に激しい痛みを伴い、深い呼吸を⾏なうことが難しくなり、咳をして気道分泌物を喀出することが困難になる」とのことで、胸部手術後の疼痛を適切にコントロールすることは患者のQOLと術後合併症に影響し、予後改善の観点からも新規の鎮痛薬であるエンドピンが、肺癌術後疼痛患者に対するよりよい効果をもたらすだろうと述べています。本研究グループは、「新規鎮痛薬エンドピンは依存性がなく副作用の少ない鎮痛薬として、麻薬の代替となりうる可能性もある」と結んでいます。