2025.08.06
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性格で高血圧リスクを予測
早稲田大学総合人文科学研究センターらの研究グループは、「性格で高血圧リスクを予測」というテーマで4年間の研究調査を行い、その調査結果を分析した結果、性格が高血圧リスクを予測する重要因子であることを明らかにした、と発表しました。その中で、「誠実性」の高さが高血圧のリスクを低下させ、「開放性」の高さが逆に高血圧のリスクを高めることが分かったといいます。当プレスリリースによると、「これまで、性格と心血管疾患との関連は示唆されてきましたが、異なる疾患段階(持続性高血圧と新規発症高血圧)における個々の性格特性の具体的な影響は、まだ十分に区別されていなかった」そうです。今回の研究で、「誠実性」が高血圧に対する保護因子として現れたこと、しかしその反面、「開放性」が持続性高血圧のリスク増加と関連したことに言及し、効果的な情動調整能力を併せ持つ誠実な個人は、高血圧リスクを効果的に軽減できるだろうと述べています。本研究グループは、「これらの知見は、高血圧の予防・管理戦略を改善するため、心理的要因と人口統計学的要因の両方を考慮した個別化介入の重要性を示唆している」と結んでいます。
性格で高血圧リスクを予測 —7,300人の調査で判明した性格と高血圧リスクの関係— – 早稲田大学 研究活動
SM