2024.01.05
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専門家による温室効果ガス削減目標の実現とは
世界規模で重要課題である温室効果ガス排出量ネット・ゼロが実現可能かどうかを調査するための科学アプローチを行った 名古屋大学大学院環境学研究科らの研究グループは、日本国内の100人以上の気候変動問題の専門家を対象に、温室効果ガス削減目標の実現可能性に関するアンケート調査を行ったところ、「半数以上の専門家が日本の2050年ネット・ゼロ目標(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標)を望ましい」と評価しました。一方、ネット・ゼロ目標の実現可能性については、「33~66%の確率と認識している専門家の割合が最も多く、全体の約4割を占めた」とか。専門家らは、ネット・ゼロ・システム移行の実現可能性に影響を与える主要な障壁として、国家戦略の不足やクリーンエネルギー供給の限界など、日本特有の国情などを反映した要因を認識しているとのことです。今回の調査研究では、提案する評価フレームワークを用いることで、技術的経済的な分析の専門家のみならず、社会面や制度面などの定性的な側面を分析している専門家も実現の可能性を評価し得た点で意義ある事ではないかと述べています。