2025.08.01
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重症熱傷と再生医療の自家培養表皮に関する調査結果
「重症熱傷患者の約3割が、救命のために保険適用上限(50枚)を超える自家培養表皮JACE®による治療を受けている実態を明らかにした」と発表したのは、藤田医科大学橋渡し研究支援人材統合教育・育成センターらの研究グループです。因みに、自家培養表皮「JACE®」とは、日本で最初に承認された再生医療等製品のことで、患者自身の皮膚から表皮細胞を少量採取し、体外で培養してシート状に加工して移植して皮膚を再生させることを目的に使われています。この自家培養表皮「JACE®」が救命の現場でどのように使用されているか、実態を調査したそうです。その結果、「調査対象となった患者の約3割が保険診療で定められた1治療あたり50枚の上限を超えて移植を受けており、その費用は製造販売元の無償提供によって賄われていることが初めて明らかになった」と述べています。これは、広い範囲にわたってやけどを負った患者の救命において、現行の保険制度が臨床現場の実態に合っていない可能性を示唆している、と本研究グループは結んでいます。
重症熱傷の救命に必要な自家培養表皮の使用実態を調査 患者の約3割で保険の上限を超えて使われていたことを明らかに | 藤田医科大学 - Fujita Health University
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM