2025.08.01
簡便な神経検査が網膜症リスクを"見える化"
「糖尿病網膜症は、発症や進行の確認、および重症化を防ぐ治療を行うために定期的な眼科受診が重要ですが、散瞳検査への抵抗感などから受診率が低いことが課題とされ ている」との観点から、岐阜大学大学院医学系研究科らの研究グループは、「診察室で簡便に実施可能な糖尿病神経障害の評価ツールDPN(簡便に神経障害の重症度を評価できる携帯型神経伝導測定器)のチェックから算出される指標が、糖尿病網膜症の重症度を推定しうる有用なマーカーであることを明らかにした」と発表しました。ご存じのように、糖尿病では、初期には自覚症状が乏しいため、医療機関への定期的な受診を怠るうちに網膜症、腎症、神経障害といった合併症が進行してしまうことも少なくないようです。当プレスリリースによると、中でも、「糖尿病網膜症は、発症・進展の確認および重症化予防のための治療を行ううえで定期的な眼科受診が重要」だとか。ただ、「散瞳検査への抵抗感などを理由に受診率が 低いことが課題となっている」そうです。加えて、「かかりつけ医などが診察室で簡便に網膜症の重症度を評価し、適切な タイミングで眼科受診を促すためのシステムの強化が求められている」と述べています。本研究グループは、このDPN チェックは、「比較的安価で検査時間も約 3 分と短く、他の測定と比べて簡便に実施可能なため、診療所や外来診療での活用が期待できる」と結んでいます。
眼科受診のきっかけに:簡便な神経検査が網膜症リスクを"見える化" | 研究・採択情報 | 岐阜大学
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM
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