港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.30

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二重特異性抗体って何?

「二重特異性抗体」という言葉を聞いたことはありますか?これは、「がん細胞と免疫細胞を架橋することで免疫応答を誘導する」次世代の有望ながん治療薬だそうです。実は、「同じ抗体でも設計の違いによって活性が大きく異なることがこれまで、しばしば報告されてきましたが、その理由は分かっていなかった」とか。そこで、東北大学生命科学研究科らの研究グループは、「クライオ電子顕微鏡を用いて、二重特異性抗体を構成する各ドメインの配列順序の変更がもたらす構造変化を明らかにした」と発表しました。因みに、クライオ電子顕微鏡とは、「ウイルスやタンパク質などの非常に小さな分子を凍らせた状態で観察できる最先端の電子顕微鏡」だそうです。当プレスリリースによると、「適切なドメイン配列による抗原間、更には細胞間の有利な架橋角度は免疫細胞の誘導効率を高め、抗がん活性を劇的に上昇させる」と述べています。本研究グループは、「本成果は、より効果的ながん治療抗体を合理的に設計するための新たな指針となる」と結んでいます。

抗がん抗体活性を100倍向上させるメカニズムを解明... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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