2025.07.23
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睡眠時間と睡眠薬の不思議な関係
時事メディカルの「カンタン睡眠講座」によると、「男性も女性も、50歳を超えると睡眠薬の処方率が年々増加」傾向にあるそうです。加えて、興味深いことに、「睡眠時間が長くなると睡眠薬の処方率が高まる」とのこと。つまり、「高齢者に睡眠時間を長くするように指導をすると、結果的に睡眠薬の処方率が増えてしまうことになる」と指摘しています。データを挙げて、最近45歳以上の中高年層の睡眠時間が急激に伸びているとも述べています。厚労省の調査では、「50歳以上になると急激に睡眠薬の処方率が高まり、65歳以上の女性では睡眠薬の処方率は10%以上になる」と指摘。因みに、2022年1月に全国1万人の男女を対象に行った睡眠薬の使用率に関するweb 調査では、「1年前に比べ男性は60歳以上、女性は50歳以上で睡眠薬の使用率が上昇している」そうです。そこで、当講座の著者である遠藤拓郎先生は次のようにアドバイスしています。 ① 7時間以上床にいない。② 1日7000歩程度の活動をする。③ 1日7時間程度のデスクワークを行う。④ うたた寝や午後の長い昼寝をしない。⑤ ストレスをためない。⑥ 昼と夜の光を調節する。⑦寝る前に体温を上げる。ともあれ、なるべく睡眠薬に依存しない、良い睡眠を心掛けたいですね。
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SM