港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.23

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不整脈に要注意

時事メディカルに不整脈治療の第一人者である桑原大志(くわはら・たいし)医師の記事が掲載されていましたが、心電図検査で異常を指摘されたらすぐに病院へ行くべき不整脈を三つ紹介していました。一つ目は、「心房細動」。心房と呼ばれる心臓内の部屋が細かく震え、脈が不規則になる不整脈だそうです。実際、発症すると、動悸、息切れ、めまいなどの症状が現れるとか。加えて、4割の人は自覚症状が無いそうです。桑原先生曰く「加齢によって発症しますが、これ自体が命のリスクになることは基本的にない」との事。ただ、脳梗塞を招くケースもあるので注意が必要とのことです。理由は、「発症すると心房の中で血液がよどむため血栓が作られやすくなり、この血栓が血流に乗って脳へ運ばれ、そこで血管を詰まらせれば脳梗塞になる」と述べています。二つ目は、「心房粗動」。心房細動が「心房内で無秩序な電気信号が発生するのに対し、心房粗動は一定の経路を電気信号が規則的に旋回するとのこと」、つまり電気刺激の伝わり方に違いがあるというのです。そして、心房細動に比べて規則的に起こるのが心房粗動。症状は、前者と同じ。合併症のリスクもほぼ同じとの事です。三つ目は、期外収縮。三つのタイプの中で最も多いのはこれ。起源により心房性(上室性)期外収縮と心室性期外収縮に分類されるということです。後者は、「脈拍が飛ぶ、心臓がドキンと動くなどの症状が見られることがあり、場合によっては心機能の低下や突然死につながることが指摘されている」とか(同記事より引用)。ともあれ、もしどれかの不整脈を指摘された時には、たとえ自覚症状がなくても循環器の専門医を受診してほしいとアドバイスしています。もちろん、これ以外の不整脈であっても放置しないで、循環器科の受診を進めています。たかが「不整脈」と甘く見てはいけませんね。

心電図検査で異常を指摘!注意すべき不整脈はこの3つ|こちら診察室|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト 

SM

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