港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.23

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音で伝わる「痛み」とは?

東京理科大学薬学部らの研究グループは、「マウスにおいて、物理的に損傷がない痛みの共有『感情伝達』が、超音波領域の痛み刺激による発声音で行われている可能性を明らかにした」と発表しました。具体的には、近くにいる人の「痛み」が他に伝達する一因が、痛み刺激による発声音にあることだそうです。音ストレスはそれだけで脳内の炎症を引き起こし、痛みを誘発することがわかったとも述べています。マウスを使った実験では、「物理的な刺激を受けているマウスと、なにも刺激のないマウスを共生させると、刺激を与えていないマウスにも疼痛反応が現れた」と言います。今回の研究では、痛みの感情伝達の原因が、痛み刺激を与えたマウスの発声音にあるのではないかと考えてさらに調査を行ったところ、「痛み刺激による発声音のある環境にいたマウスは刺激に過敏になり、炎症に関係する脳内の遺伝子も多くなっていた」とのこと。つまり、実際に刺激を受けたマウスが近くにいなくても、その超音波領域の発声音だけで痛みの感情伝達が発現したと述べています。本研究結果によって、「今後、痛みのコントロールや、痛みを抑制する環境への応用が期待される」と結んでいます。

「痛み」は音で伝搬する 〜痛みが増す原因は他者の痛がる声にあった〜|東京理科大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

 

 

 

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