2025.07.23
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PFASと環境問題へ新たな一歩
名古屋工業大学らの研究グループは、「PFASからPTFEまでの室温分解に成功した」と発表しました。金属ナトリウム分散体によるフッ素資源循環技術を開発したとの事です。当プレスリリースによると、「従来、PTFEやPFOAなどの分解には高温での焼却処理が必要であり、多大なエネルギーを消費するうえ、有毒ガスの発生といった環境負荷の問題が指摘されてきた」と言います。しかし、本研究グループは、「これらの課題を大幅に軽減することに成功した」と述べています。この研究成果は、「フッ素化学産業と環境保全との両立に向けた大きな一歩であり、今後、フッ素資源の持続可能な利用に貢献する国際的な取り組みにもつながることが期待される」と結んでいます。因みに、PTFEに代表されるフッ素系高分子は、耐薬品性・低摩擦・耐熱性からフライパンのコーティングや自動車部品、半導体・光ファイバーの絶縁材など幅広く利用されていますが、今日提起されている問題として、その高い耐久性は廃棄時に重大な問題を引き起こしていることは皆さんご存知の通りです。
PFASからPTFEまでの室温分解に成功 ―金属ナトリウム分散体によるフッ素資源循環技術を開発―|国立大学法人名古屋工業大学
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