港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.23

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座りすぎと皮膚血管機能の不思議な関係

「『座りすぎ』は心血管疾患の発症リスクを高めることが知られており、これに先行して皮膚血管機能の低下が生じる可能性がある」と発表したのは、筑波大学らの研究チームです。本研究では、「長時間の座位が前腕の皮膚血管拡張能を低下させる一方、このような血管機能の変化は、周囲温度の冷却と加温の交互曝露とは関連しないことを示した」と述べています。たびたび話題になる日本人の座位時間ですが、一日に約7時間だそうです。「座りすぎ」は心血管疾患リスクを高めることがよく知られていますが、本研究グループは、「皮膚温を一定に保った状態での長時間座位が、皮膚の血管拡張機能を低下させること、また局所的な温冷刺激の繰り返しがその変化を抑える」と述べています。具体的には、一定温度下、および室内温度の冷却・加温の交互曝露下における長時間の座位が、それぞれ前腕の皮膚血管機能に及ぼす影響を検討したところ、「長時間の座位により皮膚血管の拡張能は低下し、収縮能はむしろ向上することが確認された」そうです。加えて、冷却と加温を交互に与えても、こうした血管機能の変化は特に抑制されないことが明らかとなったと伝えています。つまり、「座りすぎによる血管機能低下への対策として、周囲温度の温冷刺激では十分ではないことを示しており、皮膚の局所温度をより大きく変動させるなど、より効果的な介入方法の開発が求められる」と結んでいます。

 長時間座位時に生じる前腕皮膚血管機能低下は局所加温冷却で抑制される | 医療・健康 - TSUKUBA JOURNAL

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

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