2025.07.11
- ニュース
美味しい食事と脳波の不思議な関係
「美味しい食事が作業効率や動機づけの向上に影響を与えることを脳波に基づく生理心理学的手法で実証した」と発表したのは、九州大学大学院システム生命科学府らの研究グループです。今まで、美味しさが脳の認知機能に与える影響は十分に解明されていなかったといいます。そこで、本研究グループは「美味しい食事が食後の認知処理や動機づけ、作業効率に与える影響を、脳波および前頭部の脳波バランスを用いて明らかにした」と述べています。具体的には、3種の冷凍炒飯を用いた比較実験を行ったとか。その結果、美味しい炒飯を食べた被験者では、前頭部のα波が全体的に低下(高覚醒)し、左前頭部の活性化(接近動機づけ)が顕著に現れることが確認されたそうです。加えて、美味しさが高いほど覚醒・集中状態が高まる傾向が示されたと述べています。本研究グループは、「短時間の食事によって脳のパフォーマンスや動機づけが変化し得ることを初めて示したものであり、今後は認知症予防、学習・作業効率向上、スポーツパフォーマンスの最適化など、さまざまな分野への応用が期待される」と結んでいます。
「美味しさ」が脳を覚醒させる! | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM