2025.07.11
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ラジオ体操で健康増進と認知症対策
「ラジオ体操が高齢者の敏しょう性、持久力などの運動能力を向上させる効果があることを明らかにした」と発表したのは、東京都健康長寿医療センター研究所研究チームです。時事メディカルに掲載されていました。本研究チームがラジオ体操の効果を調べたところ、認知症のリスクを20%近く低下させるなどの健康効果が確認できたそうです。具体的には、要介護となるリスクが高い状態である「フレイル」、またはフレイルの前段階である「プレフレイル」の高齢者209人(平均年齢78歳、女性70%)を対象に、ラジオ体操を1日3回、12週間続けてもらう104人(介入群)と、同体操を行わない105人(対照群)にランダムに分けて、3カ月後に、QOL(生命の質、生活の質)の精神面のスコア、運動機能などの変化を比較したそうです。その結果、「両グループを比べると、QOLの精神面のスコアの変化に差は見られなかったが、敏しょう性や動的バランス、持久力については介入群の方が改善していた」と述べています。要は、ラジオ体操をより積極的に続けたグループの方が認知機能の一つである注意力やフレイル度が改善していたと述べています。本研究チームは、「ラジオ体操は手軽でお金もかからない運動法であり、運動が苦手な人にもお薦めです」と述べ、「長く続けることが大切である」と結んでいます。まさに、継続は力なり、ですね。
高輪いきいきプラザでは、毎朝、「いきプラ体操」を行っています。
フレイル高齢者の運動能力向上~ラジオ体操の健康効果(東京都健康長寿医療センター研究所 大須賀洋祐元研究員)~|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト
SM