港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.09

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認知症高齢者の睡眠覚醒パターンと概日リズムとは?

北海道大学大学院教育学研究院らの研究グループは、「グループホームに入居する認知症高齢者70名の睡眠及び概日リズムの実態解明を目的として、マット式の行動計を用いた在床中の活動量と睡眠パラメータの解析を行い、睡眠パターンと要介護度・日常生活自立度との関係、並びに概日リズムの安定性を評価した」と発表しました。その結果、対象者の睡眠パターンは、夜間に主睡眠が集中するタイプ、夜間に加えて日中に規則的な仮眠がみられるタイプ、規則的な睡眠パターンがみられないタイプの三つに分類されることが明らかになったと述べています。また、睡眠パターンと要介護度・日常生活自立度との間には有意な関連は認められなかったそうです。加えて、一部の被験者に貼り付け型体温計を装着。「睡眠覚醒リズムと深部体温リズムの時間関係を解析した結果、深部体温リズムが不安定となっており、睡眠覚醒リズムと深部体温リズムの時間関係は個人内及び個人間でのばらつきが大きく、深部体温リズムの振幅が低下していることが明らかになった」ということです。因みに、深部体温リズムとは、身体の内側の温度のことで、内臓や脳の温度です。睡眠覚醒リズムと同じように体の強いリズムを持っています。本研究グループは、「日中に定期的に仮眠をとる認知症高齢者は睡眠時間が長い一方で深部体温リズムが不安定」である点を挙げ、「認知症高齢者の睡眠の質を改善するには光環境の改善や社会的交流の充実が有効である可能性がある」と述べています。そして、「睡眠の質を改善するための具体的な支援方法を検討するうえでの基盤となる知見を提供するだろう」と結んでいます。(深部体温リズムとは、身体の内側の温度の事で、内臓や脳の温度です。睡眠覚醒リズムと同じように体の強いリズムを持っています)

新着情報: 認知症高齢者の睡眠覚醒パターンと概日リズムの特徴を解析~認知症高齢者の睡眠改善を目的とした生活リズム・環境整備にむけたデータを提供~(教育学研究院 准教授 山仲勇二郎)

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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