2025.07.02
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認知症への不安を感じる4つの特徴
「自分が認知症を発症することを想像して強い不安を感じている中高年者」について、その理由として①認知症に関わる知識が多い ②最近1年間に悩まされた症状が多い ③中等症以上の抑うつである ④父母のいずれかもしくは両親が認知症の診断を受けているという4つの特徴があることを新たに発見した、と発表したのは名古屋大学大学院医学系研究科の研究グループです。本研究では、「40歳以上の約1,000人を対象に調査し、自分が認知症を発症することに強い不安を感じている中高年者の特徴を解析した」と述べています。特筆すべきは、認知症に関わる知識を持つ中高年者ほど、自分の認知症発症に強い不安を感じているということが明らかになったというのです。これは、「認知症に関する知識や理解をどのように社会に普及させていくのか、現行の施策に追加する教育の検討が必要であることを示している」と本研究グループは問題提起しています。加えて、頭痛や倦怠感など、最近悩まされた身体的症状が多い中高年者も、自分の認知症発症の不安に結びつきやすいとも述べています。さまざまな身体的不調が、自分が認知症を発症することへのネガティブな発想につながりやすいのでしょう。本研究グループは、「地域の人々への認知症教育に追加が必要な内容を提案したり、身体的な不調を緩和したりするなど、自分の認知症発症への強い不安を適切に管理できるようにするための研究を計画していきたい」と結んでいます。
自身の認知症発症に強い不安を感じる 中高年者の4つの特徴を解明 ~認知症を知れば知るほど自分の発症が気に掛かる~ - 名古屋大学研究成果情報
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM