港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.02

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アルツハイマーの早期発見と血液マーカー

アルツハイマー型認知症の早期発見に役立つ「血液マーカー」を発見したと発表したのは、国立長寿医療研究センターの研究グループです。本研究グループはすでに、アルツハイマー病のバイオマーカーとして血液中(血液細胞)のDNAメチル化に注目し、アルツハイマー患者と健常人のメチル化レベルを比較して、アルツハイマー患者において既知のアルツハイマー関連遺伝子のDNAメチル化が有意に低下していることを見出していたそうです。そして、今回の研究では、PET検査で脳内アミロイド陽性と判定されたアルツハイマー患者12人と脳内アミロイド陰性認知機能健常高齢者12人の血中DNAに注目し、最終的にアルツハイマーに関連したDMR(Differentially Methylated Region)候補を106箇所確認し、そのうちの5箇所のDMRを同定したと述べています。ご存じのように、アルツハイマー病は、もっとも一般的な認知症で、世界的に高齢者での罹患者数の多い神経変性疾患といわれています。発症してからの年数が経過するにつれて症状が重くなるため、アルツハイマー病態の解明や早期診断、治療法の開発などに使えるバイオマーカーの開発が望まれているのです。

アルツハイマー型認知症の血液マーカーの発見 国立長寿医療研究センター

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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