2025.06.11
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認知・身体機能低下と透析
身体や認知の機能低下によって、介助や介護が必要なレベルに達すると、予期せぬ「透析開始」のリスクを高めると発表したのは、東京科学大学医歯学総合研究科らの研究グループです。本研究では、日本の診療報酬データーベースを活用し、65歳以上の透析導入患者を対象に解析を行ったところ、身体機能が著しく低下している患者の場合、透析リスクが2,22倍増加。認知機能が重度に低下している場合は、1,26倍の増加が明らかになったと述べています。実際、慢性腎臓病は日本国内で2000万人いるとか。慢性腎臓病は透析を必要とする前段階から全身の臓器に影響を及ぼしていることを忘れてはなりません。本研究グループは、腎性老化のメカニズムの解明と治療法の開発に取り組んできましたが、高齢者における透析治療の重要性が一層高まっている中、透析リスクのみならず医療費の増加にも警告を鳴らしています。
高齢者の認知・身体機能低下が予期せぬ透析開始リスクと医療費増大に影響 | Science Tokyo
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM