港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.27

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変形性膝関節症の痛みの緩和

変形性膝関節症は、60歳以上の女性で約半数、80歳以上では約80%以上が罹患し、患者数は2,500万人以上と推定されています。この病気、関節軟骨の炎症による破壊と減少を特徴とする慢性の関節障害ですが、「加齢や遺伝、関節構造の異常、筋力低下といった関節の脆弱性を高める要因と、肥満やスポーツなどで生じた関節の物理的な障害、関節の酷使といった関節に直接負荷を加える要因が合わさって発症」するようです。当然、慢性的な関節の痛みは、日常動作に支障をきたすことからQOL(生活の質)を著しく低下させます。その痛みを緩和させるためにロキソニンのような非ステロイド性抗炎症薬などが処方されますが、効果が十分ではないことも多く、また長期間の使用により副作用が生じるリスクも増加するとの事。こうした背景から、広島大学大学院医系科学研究科らの研究グループは、「変形性膝関節症モデルマウスを用いて、REV-ERB 刺激薬が痛みを緩和することを証明した」と発表しました。膝の軟骨細胞に存在する核内受容体のREV-ERBを刺激すると、炎症反応が抑えられ、痛みが緩和されるそうです。本研究成果により、変形性膝関節症の痛みに対する新たな治療薬の開発が期待できると結んでいます。さらなる研究の進展に期待しましょう!

【研究成果】変形性膝関節症の痛みを和らげる~新しい治療薬の創薬標的として期待~ | 広島大学 (hiroshima-u.ac.jp)

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