港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.27

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心不全と減塩

心不全は、一度発症すると再び治ることはないそうです。で、そうならないための予防策として医師が勧めるのが「適度の運動と減塩」の二つ。塩分については、もし摂りすぎると血液中の塩分濃度が高まり、体内の水分量が増えるため、濃度を下げようとして血液の増加、つまり心臓が過酷な労働を強いられるということです。したがって、心臓に負担をかけないためには、減塩は必須なのです。因みに、「心不全患者が目標とする食塩摂取量は1日6グラム未満」だとか。26日付東京新聞の記事から引用させていただきました。とは言っても、摂取できる塩分量をコントロールするのは至難の業です。例えば、ラーメンを汁もすべて飲み干すと、その目標値に達してしまうのですから。そこで参考にしたいサイトがあります。国立循環器病研究センターが「かるしおレシピ」を提言しています。減塩にチャレンジできる内容が充実しています。ところで、塩と言えば、イグ・ノーベル賞「電気味覚」のことはご存じでしょうか。塩なしでも「濃い味付け」ができると、明治大学の宮下芳明教授らが電流で味を変える「電気味覚」について発表し、今年のイグ・ノーベル賞を受賞しました(12月17日付東京新聞の記事より)。実は、電流の刺激で味覚は変わるのだそうです。この発明の仕掛けは次の通り。食塩は水に溶けるとプラスのナトリウムイオンとマイナスの電気を帯びた塩素イオンに分解されます。舌にナトリウムイオンが多くつけば辛さを感じます。一方、舌につかないナトリウムイオンは、塩気を感じないまま体内へ。そこで、宮下教授は「はしやおわんに電流を流してナトリウムイオンを集める」ことで塩分量はそのままで塩味を強くできると発想したのです。すでにキリンHDと共同で製品化を終えているとか。将来、塩分摂取量を減らす努力をしたい方には、力強い味方になるのではないでしょうか。

 

 

かるしおレシピ|かるしおプロジェクト|国立循環器病研究センター (ncvc.go.jp)

 

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