港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.27

  • ニュース

トリュフの人口栽培

世界三大珍味といえば、キャビア、フォアグラ、そしてトリュフ。その芳醇な香りの「トリュフを人工的に発生させることに成功した」と発表したのは、森林総合研究所などの研究グループです。すでに白トリュフの人工発生を確認。白黒両方のトリュフが安定的に育つ条件を探りながら、栽培技術開発を進めていくということです。実は、トリュフには和名があり、セイヨウショウロと呼ばれています。もちろんキノコの仲間。国内では20種以上自生しているとか。本研究グループは、2015年からトリュフの生育に適した樹種や土壌環境を解明し、国産種を発生させる取り組みを行ってきました。人工発生の研究材料は、黒トリュフの「アジア黒セイヨウショウロ」と白トリュフの「ホンセイヨウショウロ」。トリュフはシイタケなどと違い、丸太やおがくずに植えられた菌が栄養をとって発生するのではなく、共生する樹木と菌根菌の相互作用でキノコが生まれるようです。つまり、樹木の管理も重要になるというのです。ともあれ、白トリュフは茨城県ですでに6年、京都府で3年7か月の成果を上げているそうです。因みに、黒と白のトリュフは育つ土壌の酸性度が違うらしく、黒の方がアルカリ土壌好み。石灰を多く使うようです。今後は、同じ場所でトリュフの発生が毎年続くかチェックし、安定的に発生させる技術開発を進めたいと述べています。

 

https://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2023/20231204/index.html

 

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む
過去の活動報告
(アーカイブ)