港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.22

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生態系も老齢化

人が老化するように、生態系も老齢化とともに進行するリンの欠乏によって、森林は最終的に崩壊・縮小すると予測されていましたが、京都大学の研究チームはスミソニアン熱帯研究所が管理するパナマの森林動態データを解析したところ、熱帯林が環境中のリンが少なくなっても、成長速度や生存率を維持するように適応進化することが判明した、と発表しました。つまり、生物が環境に抗って進化する性質を持つことを意味しており、地質学的時間スケールでの生態系動態と持続性を理解する上でカギとなる、と述べています。加えて、「樹木のリン欠乏への適応とはどのような特性によるのか」、あるいは「微生物や動物などの生物はどのように適応をしているのか」、これらの疑問を把握するためには、生態系全体を理解しうるさらなる研究が必要であると結んでいます。

 

なぜ熱帯林は巨大なのか?―生態系の老齢化と共に進行するリンの欠乏vs樹木の適応― | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

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