2023.12.15
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頸髄(けいずい)症って何?
頸椎(首の骨)が変形して、脊髄(神経)が圧迫されて起こる病気、頸髄(けいずい)症。時事メディカルの記事(12月15日付け)によると、「頸椎と呼ばれる首の骨の中を通る神経(脊髄)が圧迫され、手足のしびれや動かしにくさが出る」病気なのだそうです。同記事によると、東京医科歯科大学大学院運動器機能形態学の藤田浩二講師らは、「スマートフォンで動画撮影した手指の動きから、早期の段階で頸髄症の有無や重症度を自動判定するシステムを開発した」とのことです。その仕組みは、「スマホで手指をグーパーさせる動きを10秒間動画撮影し、そのデータをWi―Fiで解析センターに送ると、コンピューターが自動的に判定するシステム」(同記事より引用)なのだとか。実際に、MRIで調べて診断が出ている人とそうでない人を調べたところ、「発症の有無と重症度」を高い精度で判断できることが分かったと伝えています。ともあれ、症状としてあるのは、①手指のしびれ②歩行時のふらつき③首・肩・腕にかけての痛み④手指が使いづらい⑤手指が伸びない・閉じない⑥排尿障害などです。北里大学北里研究所病院のHPによると、「男性の方が女性より2倍以上なりやすく、多くは50歳以上で症状が出る」とのことです。もし、症状が軽い場合は痛みやしびれを和らげる薬や湿布で対処し、頸椎用装具を一定期間装着するなど、あるいは神経ブロック注射で痛みを抑える治療を行うようです。しかし、症状が強い場合は、上述の北里病院によると、手術で、「圧迫された神経を楽にするために余分な骨や軟骨や靭帯を切除したり、骨を固定する」のだとか。手術すれば良くなることが多いようですが、一方で進行してしまうと手術をしても予後が悪いといわれています。早期発見、大切ですね。
時事メディカルの記事
スマホで頸髄症を早期発見~手指の動きから自動判定(東京医科歯科大学大学院 藤田浩二講師)~|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト (jiji.com)