港区立高輪いきいきプラザ

2023.12.15

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旨味と甘味を感知する受容体

近畿大学農学部らの研究グループは、「従来3種類しかないと考えられていた、旨味と甘味を感知する受容体を構成する遺伝子が、脊椎動物全体で11種類も存在することを発見した」と発表しました。また、「新たに発見した遺伝子で構成された受容体は多様なアミノ酸を感知できることも分かり、多くの脊椎動物がヒトよりも多くの旨味・甘味受容体を用いて多様な味を認識していることを明らかにした」とのことです。ご存じのように、哺乳類には、旨味、甘味、苦味、塩味、酸味の5つの基本的な味覚があります。そうした味覚は、舌にある特定の味覚受容体を介して感知しているとのことです。ともあれ、今回の研究では、ヒトが旨味と甘味を感知する受容体は3種類の遺伝子から構成されていること。また、多くの脊椎動物が、ヒトよりも多くの種類の旨味・甘味受容体を有し、多様な味覚を持つことを解明したこと。加えて、「脊椎動物は、進化の過程で多様な味覚の受容体を持つことで、地球上のさまざまな生息環境に適応してきた可能性を示す研究成果になった」と、本研究グループは述べています。


脊椎動物が極めて多様な味覚を持つことを発見 旨味と甘味の味覚の起源に迫る | NEWSCAST

 

 

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