2024.12.25
- ニュース
AIでCT画像から腹部臓器の異常発見
「CT画像から腹部臓器の異常を高精度に検出するAIを開発」と発表したのは、大阪大学大学院医学系研究科の研究グループです。「腹部CT画像」と「読影所見文」(放射線科医がCTやMRIなどの医用画像を読影『診断』した結果を記述した報告書)を用いて、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓の5臓器それぞれにおける異常を検出するシステムを開発したというのです。今まで画像診断支援AIの開発には医師による大量のアノテーション(解析対象のデータ1つ1つに対して、人間が正しい情報を付与するプロセス)が必要であり、高精度なAIを実現するには開発コストが高くなるという課題がありましたが、この情報を利用することで、放射線科医が手作業でアノテーションを行うことなく、大量の画像データを用いた学習が可能になり、腹部にある5つの臓器の異常を高精度に検出できるというのです。今後は、診療で得られる情報の再利用が、画像診断支援AIの開発を加速させ、診断精度の向上や診断プロセスの効率化につながることが期待できると述べています。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM