港区立高輪いきいきプラザ

2024.12.25

  • ニュース

日本人は困った人への同情が低い?

日本と米国の一般人参加者を対象に行った研究で、「精神的に苦しんでいるときの社会的支援の求めやすさに文化差があり、共感や他者の利他的な行動への期待が関与していることを新たに発見した」と発表したのは、一橋大学社会科学高等研究院と名古屋大学大学院情報学研究科の研究グループです。過去の研究は、他者との協調的な関係を維持していくことが重要視されている日本文化では、社会的支援を求めることによって協調的な関係が損なわれることへの懸念が大きく、人々はむしろ支援を求めにくいことを示したそうです。今回の研究では、新たに共感的関心による影響を検討したのですが、その結果、困っている人への同情や思いやり、そして他者の利他的な行動への期待は、日本よりも米国で高く、社会的支援を求めやすいことが分かったそうです。さらに、困難や精神的苦痛を「社会規範や秩序を逸脱・違反した報い」として理解する傾向が米国よりも日本で高く、しかもこれが共感的関心を低めていたというのです。本研究グループは、今回行った研究の知見は、「困難や苦痛に関する文化特有の解釈の仕方を考慮した上で、共感的関心に着目した社会的支援を求める介入策の必要性を示唆し、人々の心身の健康の回復・維持に寄与することが期待される」と結んでいます。
日本人は困っている人への同情が低い ~社会支援行動と文化的背景の関係性を解明~ - 名古屋大学研究成果情報

画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む