2024.12.23
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網膜剥離と網膜裂孔
網膜剥離と網膜裂孔の違いをご存知ですか?網膜に裂け目ができて硝子体が液化して水が入り、網膜がはがれてしまうのが「網膜剥離」。一方、網膜裂孔(れっこう)は、硝子体がゼリー状になり、網膜に裂け目が出来ることです。トイレで力んだり、何らかの力が加わり、強い近視の人の薄くなった網膜に穴が開いたりして発症することがあるようです。ある日、突然筆者も目の中に黒い雨が降り出して、急いで眼科医に診てもらったところ、網膜が数十カ所剥離していると言われて、レーザー治療を受けたことがあります。一歩間違えば、「失明」していたかもしれないと脅されたのは、あながち誇張ではなかったようです。つまり、網膜のはがれた範囲が限定的であったため、レーザーで網膜を焼き付けることで裂け目の周囲の網膜を瞬間的に凍らせて固める治療を受けることができたのです。残念ながら、網膜は、脈絡膜からはがれると機能しないそうです。はがれた部分が広がれば、視力が低下し、最終的には失明してしまうのです。ともあれ、たとえ手術しても、網膜剥離は、再び剥離が起きることもあり、経過観察が必要であることは言うまでもありません。もし、見え方がおかしいなと思ったら、早めに眼科医のもとへ、ですよ。