2024.12.23
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「腸漏れ」って何ですか?
「腸漏れ」という言葉を聞いたことはありますか?正式な病名は、リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)と呼ぶのだそうです。端的に言えば、「小腸の壁に微小な穴や隙間ができ、腸内に留まるべき未消化の食べ物や毒素、細菌などの物質が血流に漏れ出す状態のこと」だとか。この状態が続くと、慢性的な炎症を起こし、悪化という負のサイクルに陥ります。その結果として、全身に影響を及ぼすことも。さて、原因ですが、慢性的なストレス、加工食品の過剰摂取やアルコール、砂糖の過剰摂取、タンパク質不足等。つまり、こうした様々な原因によって、腸壁が傷つき、腸粘膜が炎症し、腸内バリア機能が低下するという訳です。さて、治療ですが、その第一歩は食事療法です。腸に優しい食事を心がけ、発酵食品や食物繊維を多く摂取し、グルテンや加工食品は避けることが肝心です。例えば、さつまいも、にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、オクラ、りんご(皮付き)、アボカドなど。要は、腸内フローラのバランスを整えること。日刊ゲンダイ健康面(12月20日付)の記事によると、現在、腸漏れを診断する検査方法はないのだそうです。ただ、食事療法を実践し、例えば「便がふっくらしてきた」「便やおならのニオイがきつくない」「便の色が黄色っぽくなる」「ガスだまりが減ってお腹の張りが改善した」のであれば軽快に向かっているサインだと述べています。抗炎症作用のある食材を積極的に取り入れて、腸内フローラの改善を図ることが大切ですね。
認知症や大腸がんのリスク増…「腸漏れ」を改善させる食事のススメ|日刊ゲンダイDIGITAL