港区立高輪いきいきプラザ

2024.12.20

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認知症スティグマと新たな診断

社会的な偏見や差別の対象となる特徴などを示す言葉として、「スティグマ」が一般的に使われていますが、認知症の場合もまた個人的な特徴の一つとして、認知症スティグマが発生します。その「認知症スティグマ」を感じさせない認知機能検査を開発したと発表したのは、順天堂大学大学院医学研究科脳神経外科学らの研究グループです。具体的には、「質感認知のオノマトペ表現による早期認知症診断ツール」なのだそうです。これは、「患者に心理的な負担をかけることなく、早期に認知機能の低下を発見できるスクリーニングツール」なのだとか。何よりも、被験者が認知機能低下と判断されるストレスを軽減したいという目的からだそうです。ご存じのように、「認知症の治療介入には早期診断の重要であることが知られていますが、一般の認知症の検査には医師や神経心理士が時間を要し、また被験者も認知症と診断される社会的スティグマは、過度な恐れを生み出し、医療機関の受診や支援につながることを遅れさせることがある」とのこと、本研究グループは、質感のオノマトペ表現(擬音語・擬態語の総称)に着目し、患者に心理的な負担をかけることのない早期認知症診断ツールを開発したというわけです。一般の方にゲーム感覚で広く使用してもらうことで、認知症早期の発見を促すことができればと期待を寄せています。「すでにウェブ上で回答できるツールとして実装しているため、どこでも広く本検査を実施していただくことが可能です」と本研究グループは結んでいます。

https://www.juntendo.ac.jp/news/21143.html

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM

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