港区立高輪いきいきプラザ

2024.12.18

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肺NTM症って何?

結核に似た肺の病気とも言われている、肺NTM症。結核菌の近縁である、非結核性抗酸菌というグループの細菌が起こす、慢性の肺炎だそうです。全身の倦怠感のほか、長引くせきやたん、そして発熱。世界的に罹患する患者が増加傾向にあるようです。この肺NTM症に関しては、土壌や水中などに生息する環境生息菌のため、土いじりや浴室での感染に要注意。理由は定かではありませんが、やせ形の中年女性に特に多く発症するようです。一説には、「痩せることによって免疫系を活性化させるレクチンというホルモンが減り、ホルモンのバランスが乱れる」という理由があるようです(12月13日付時事メディカルの記事より引用)。さて、治療法ですが、「NTM navi」によると、抗菌薬の服薬などの従来の治療法のほか、抗菌薬の吸入療法があるようです。ただ、「無治療経過観察を行うと、10年ぐらい進行しない場合や、自然に菌が陰性化する場合もありますが、1〜2年で急速に悪化する場合もある」とのことですから、治療開始時期は、患者の年齢、症状、副作用のリスクなどを考慮して、総合的に判断するというのが医療サイドの見解のようです。因みに、肺MAC症では、治療により菌が陰性化しても、再発する例がまれではなく、海外では、治療を完了した肺MAC症患者の25%が臨床的な再発をきたしたという報告があるといいます。したがって、治療終了後は必ず再発の可能性を念頭におき、定期的な画像経過観察を行うなかで、もし明らかな悪化を認めたときにはすみやかに治療を再開しなければならない、非常に厄介な病気であることを決してお忘れなく。

https://ntmnavi.jp/treatment/

高輪いきいきプラザ SM

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