2024.12.18
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高温化と喘息
「暑さが、喘息で入院するリスクを高めることを2011年から2019年の喘息による入院データを解析し確認した」と発表したのは、東京科学大学(Science Tokyo)医歯学総合研究科 公衆衛生学分野らの研究グループです。実際、気候変動と人口動態を考慮したシミュレーションにより、2090年代には暑さが原因で喘息入院する人が2010年代と比較して最大で4.19倍に増加すると予測されているとの事です。ご存じのように、喘息はどの年代でもよく見られる疾患であり、アレルギー原因物質(アレルゲン)や大気汚染など、さまざまな要因で発症することが分かっていますが、気候変動が喘息による入院にどのような影響を及ぼすのかは、これまで明らかではなかったとか。本研究により、暑さが喘息による入院のリスクに関係していること、またシミュレーションの結果から、暑さを原因とした喘息による入院が今世紀末にかけて増加する可能性が高いことが分かったと述べています。今後は、この結果を踏まえ、医療機関は暑さを原因とする喘息患者の入院増加に備える必要があると指摘しています。
暑さが引き起こす喘息リスクの増加を解明 | Science Tokyo
画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM