港区立高輪いきいきプラザ

2024.12.13

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鉄分摂取と心臓

鉄分の不足が心臓に悪影響を及ぼすと指摘するのは、順天堂大学医学部心臓血管外科教授の天野篤氏。日刊ゲンダイの12月13日付記事に教えられました。天野先生曰く、慢性的な貧血状態になると、心臓に負担をかけることにつながるというのです。なぜなら、先生の言葉を引用すれば「貧血による体内の酸欠状態をカバーするため、心臓が必死に働いて少しでも多く血液を循環させようとして、心拍数が増加する『心悸亢進』という症状が現れ、心臓に大きな負担がかかる」ということです。その結果、「心不全の予備群のような状態」に陥るというのです。したがって、天野先生は、「心臓のトラブルを指摘されている人は、日頃から自分の血液の濃さ=鉄分が不足していないかを意識しておくこと」と述べています。ところで、大正製薬のHPによると、鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、体への吸収率が違うのだとか。ちなみに、肉や魚の赤身に多く含まれるのがヘム鉄で、野菜や穀物類、豆腐、海藻類に多く含まれるのが非ヘム鉄です。どうやら、ヘム鉄の方が吸収率は良いようです。一方、非ヘム鉄は、吸収率は劣るものの、同時にビタミンCや食物繊維などを摂ることで、その率を上げることも可能だとか。さて、鉄分を手っ取り早く摂る方法ですが、昔から愛用されていた道具が鉄鍋や鉄瓶。加えて、料理に酢を使うことでより鉄分を溶けやすくすることができるそうです。ただ、コーヒーや紅茶、煎茶などに含まれている「タンニン」という成分は鉄の成分を阻害するようですから、食事中は控えた方がよさそうです。最後に、腸内環境を整えるのも大切だとか。環境が整わず、悪玉菌が増えるとミネラルを餌に増殖するといわれています。つまり、鉄分の吸収が阻害されてしまうというわけです。ともあれ、普段あまり気にかけない鉄分ですが、その体に吸収しにくいものを効率よく摂取し、自分の「心臓」を守りたいですね。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/364848

 

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