港区立高輪いきいきプラザ

2024.12.13

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記憶力は若いうちから鍛えよ!

高齢者にとっては少々耳の痛い話かもしれませんが、「若いときから記憶力を鍛えることが重要」と発表したのは、金沢大学人間社会研究域人文学系の研究グループです。ここでいう記憶力とは、例えば「パーティーでまだ挨拶していない人だけに挨拶する」というような、刻々と変わる情報を記憶・更新して利用する記憶力のことだそうで、それをワーキングメモリと呼ぶのだとか。実は、その「ワーキングメモリの使い方が、加齢後の認知能力に与える影響を科学的に解明できる可能性がある」と本研究グループは述べています。本研究では中高齢のネズミ(以下ラット)に対して、迷路内のいくつかの場所で餌を食べさせ,その後の記憶力テストで別の場所に行くと餌があるという学習実験を行ったのですが、実はラットというのは、18 カ月齢で中年、24 カ月齢で高齢と見なされることから、実験に使われた20 カ月齢のラットは中高齢に相当すると考えられるそうで、本研究では中高齢のラットの 24 時間遅延の正答率(約 71%)が2008年の研究における若いラットで示した 25 時間遅延の正答率(約 60-63%)よりも優れていたことが分かったというのです。本研究結果として、中高齢に相当するラットが優れた記憶力を示した要因として、若いときから記憶力(特にワーキングメモリ)を使う課題を継続的に行っていたことが考えられると述べています。本研究グループは、「さらに詳細に研究することで、若いときから継続的に記憶力(特にワーキングメモリ)をよく使うことが、加齢による認知機能の低下を防ぐ可能性や、そのメカニズムの解明につながることが期待できる」と結んでいます。

https://www.kanazawa-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2024/12/20241211_taniuchi.pdf

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。 高輪いきいきプラザ SM

 

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