2024.12.11
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高齢者の咀嚼能力及び咀嚼習慣と身体機能の関係
高齢者の身体機能の低下には、咀嚼能力だけではなく咀嚼習慣も関係している可能性があると仮説を立て、検証を行ったのは、広島大学大学院医系科学研究科の研究グループです。65-84歳の地域在住高齢者を対象としたコホート研究では、「咀嚼能力および咀嚼習慣を良好な状態に保つことは、高齢者の身体機能の維持に寄与する可能性がある」ことが分かったそうです。実は、今までも咀嚼能力が身体機能と相関関係にあることは示されていましたが、「よく噛んで食事をする」といった咀嚼習慣と、身体機能との関連性を検討した研究はほとんどなかったそうです。本研究の結果、地域に暮らす自立高齢者における咀嚼能力および咀嚼習慣は1年後の身体機能と関連していること、また高齢者の身体機能を維持するためには、咀嚼能力だけでなく咀嚼習慣にも配慮した早期の介入が必要であることが改めて確認されたわけです。本研究グループは、「今後は長期にわたる追跡と対象者数を増やした調査を実施すること、さらに質問票(身体機能を示す5つの質問を用いた基本チェックリスト)の信頼性の検証を行うことが必要である」と結んでいます。
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画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM