2024.12.06
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アルツハイマー病と脳のごみ除去
「アルツハイマー病の原因物質などの不要な老廃物を脳から除去する新たな仕組みを世界で初めて発見した」と発表したのは、金沢大学医薬保健学総合研究科医学専攻らの研究グループです。ご存じのように、アルツハイマー病は、大脳内にアミロイド βが蓄積することが原因と考えられていて、このアミロイド β を大脳から除去することが予防につながると言われていますが、この除去する仕組みの研究は、主にマウスを用いて行われてきたそうです。そこで、本研究グループは、「ヒトの大脳に近い特徴を持つ高等哺乳動物フェレットの大脳を用いて独自の研究を進めたところ、大脳から老廃物を除去する新たな仕組みを発見した」そうです。具体的には、「大脳での皺の存在が、老廃物を除去する効率を著しく高めること」が分かったそうです。つまり、大脳の皺はアルツハイマー病の発症を抑えるために重要であるということです。本研究の成果は、「大脳における老廃物の除去効率の低下が、アルツハイマー病の発症につながると考えられていることから、アルツハイマー病の発症機構の解明や予防法の確立に発展することが期待できる」と述べています。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。 高輪いきいきプラザ SM