2024.12.04
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直腸がん治療とロボット技術
直腸がんの治療の成果を上げるために、ロボット手術と術前化学放射線治療を組み合わせる方法について言及しているのは、横浜市立大学附属市民総合医療センターです。同センターによると、「局所進行直腸がんでは、腫瘍が周囲に浸潤している場合に手術剥離面が陽性になる可能性が高く、特に術前画像で、ぎりぎり切除可能と考えられるボーダーライン症例では、局所再発リスクが約3倍に上昇することが過去の文献で示されている」と述べ、一方でロボット手術は、「3D視野と手ぶれ補正機能により精度が高まり、特にリスクの高い症例での再発防止に有効である」とのことです。加えて、「ボーダーライン症例では、術前に化学放射線治療を行うことで、腫瘍縮小が得られることが多く、有用な治療手段である」と述べています。同センターでは、ロボット手術の有用性と利点について、「従来の腹腔鏡手術に比べて精密な操作が可能であり、神経の損傷リスクを抑えることが期待できる。立体視と精密な操作が可能になることで、神経を保護しやすく、深部での操作精度も向上し、術後の性機能への影響を最小限に抑えることを目指している」と結んでいます。患者が術後も快適な生活を維持できる手術方法の発展と普及を目指している同センターの今後の研究成果に期待しましょう!
https://www.yokohama-cu.ac.jp/urahp/medical/medicalnews/rectalcancer.html