港区立高輪いきいきプラザ

2024.12.04

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大腸がんの予防と治療

12月2日付時事メディカルの記事によると、大腸がんは予防と検診でリスクが軽減できるという事です。今日、2人に1人ががんに罹ると言われていますが、部位別にみると罹患数で大腸がんが最も多いようです。大腸の壁の中に入り込むがんは、粘膜のすぐ下の「粘膜下層」なら早期がん。その下の筋層に入ると進行がんと呼ぶのだとか。注目すべきは、「罹患年齢の若年化が世界的に言われ始めている」と同記事に教えられました。では、どのような対策をすればよいのでしょうか。症状は、血便、便秘、下痢、便が細くなる、残便感などの症状が出たら要注意なのですが、こうした症状は初期にはほとんど出ないそうです。従って、まずは「便潜血検査」を行うことでしょうか。ただ、これも痔や良性の腺腫、ポリープでも陽性になると言われていますから、やはり正確な診断には「大腸の内視鏡検査」が求められているという訳です。同記事によると、残念ながら「早く見つかれば治る病気」だという認識が浸透していないそうです。それゆえ、早期発見のチャンスを逃さないようにと訴えています。また、便潜血検査の陽性反応を受けて、大腸カメラへと進み、がんと診断された人の割合は約4%しかいないという事ですから、やみくもに怖がる必要はないのかもしれません。さて、がんが見つかったら、肛門から内視鏡を挿入する内視鏡治療があります。その場合、方法は大きく分けて三つあるそうです。上述の記事を引用すると、「茎のあるがんは、金属製の輪で茎を締め付け高周波電流で焼き切る『ポリペクトミー』、比較的小さい平たい形のがんなら『内視鏡的粘膜切除術(EMR)』、20ミリ以上のがんは、小さな電気メスで切除する『内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD』」。次に、手術の場合は、開腹、腹腔鏡、ロボットの3つ方法があるようです。ロボット手術は、傷が小さく痛みも少ないため回復が早く、出血も少量で済むとか。腸を外に出さずに行うため、術後に腸閉塞を起こす可能性が低いということです。最後に、同記事で言及しているがん研究会有明病院の山口智弘医師によると、大腸カメラを積極的に受けてほしい人とは、①症状がある②家族に大腸がんの患者がいる③50歳以上④がんのリスクを高める環境(喫煙、飲酒、肥満)にいる、この4つの条件に当てはまる人だとか。ともあれ、「禁煙、食生活の見直し、適正体重の維持、適度な運動、節酒」といった5つの健康習慣を実践することで、リスクを半減できることをお忘れなく。

「治る」目指せる大腸がん予防と検診でリスク軽減、最新治療も|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

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