2024.11.29
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書道と睡眠の質
11月27日付ヨミドクターに興味深い記事が掲載されていました。国立長寿医療研究センターフレイル研究部によると、「日本人高齢者を対象に書道と睡眠との関連を検討する横断研究を実施。その結果、書道の習慣がない者と比べて書道を行っている者では慢性不眠症のリスクが有意に低く、特に早朝覚醒と入眠困難で顕著だった」ということです。調査結果では、65歳以上の高齢者のうち、年齢などの患者背景、健康状態、抑うつ症状、書道を含む芸術的活動の習慣、睡眠習慣に関するデータがそろった全般的に健康な1万7、597例(平均年齢73.9歳、女性55.1%)のうち2、420例(13.7%)が書道の習慣を有していたというのです。ただ、書道と睡眠を関連付けるメカニズムについては、今後の研究が必要であるとした上で、「書道は落ち着いた環境で背筋を伸ばし呼吸を整えて行うため、ストレス軽減や精神的安定といった健康的な睡眠に有用な精神的状態をもたらす」と指摘しています。「正しい筆順を意識した繊細な筆運びは認知機能を高める可能性があり、それがさらに睡眠の質の向上につながる可能性がある」と説明しています。
高輪いきいきプラザ SM