2024.11.22
- ニュース
シイタケと肝硬変
「肝臓に長い間炎症が続くと、コラーゲンなどの線維が蓄積する肝線維化が引き起こされ、さらに肝炎により肝星細胞が活性化されると、肝線維化が促進し致死的な肝硬変へ進行する」そうです。しかし、肝硬変に有効な薬剤は見つかっていないのが現状です。そこで、大阪公立大学大学院医学研究科機能細胞形態学らの研究グループは、「肝線維化の進行に対するシイタケ菌糸体培養抽出物AHCC®の作用を解析。AHCC®は肝星細胞の活性化を抑制することで肝線維化の進行を抑えることが示唆された」と発表しました。本研究グループは、「肝臓は沈黙の臓器で、病態がかなり進行して初めて症状が出る場合が多いため、積極的に健康診断を受診し、肝線維化を早期発見して、生活習慣の改善に取り組むことが重要である」と述べ、「今後は、より信頼度の高い科学的エビデンスの構築のために、肝線維化患者に対するAHCC®の効果を確認する臨床試験の実施を目指していきたい」と結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM