2024.11.20
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乳製品とフレイル対策
加齢に伴い、徐々に身体機能や認知機能が衰えていくのは自明の理。そうした中、フレイルに陥る人が増加しているとのこと。そのまま放置しておけば、やがて寝たきりになってしまいます。島根大学人間科学部身体活動・健康科学コース の研究チームによると、「島根県・隠岐の島町在住の高齢者を対象に、体力維持に必要な牛乳・乳製品の摂取量を検討し、1 日1本(200㎖)の牛乳摂取が高齢者のフレイル予防につながることを明らかにした」そうです。また、牛乳・乳製品の摂取量とフレイルとの関係性、また歩行能力との関係性についても検証した結果、「牛乳・乳製品摂取量が多い人ほど、フレイルにはなりにくいことが示唆された」と述べています。加えて、「牛乳・乳製品摂取量と筋量、体脂肪量、BMI、握力との関係を解析したところ、男性では特に関係性は見られませんでしたが、女性においては牛乳摂取量が多い人ほど、握力が有意に高い結果となった」と報じています。また、株式会社 明治と桜美林大学らの研究グループの調査では、「チーズの中でもカマンベールチーズを日常的に摂取することが認知機能を高めることが分かった」と述べています。さらに、通常歩行速度が速いこと、嚥下機能が維持できていることも認知機能の高さと関連する重要な因子であり、チーズを習慣的に摂取することを勧めています。