2024.11.13
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脳梗塞に新たな薬の開発
発症すると50%以上の患者に後遺症が残り、寝たきりや要介護の主要な原因になると言われる脳梗塞。今日、その患者は増加傾向にあるそうですが、詰まった血管を薬剤やカテーテルで通す再開通療法が普及し、劇的な改善が得られる可能性がある一方で、「脳や脳血管は傷害を受けるまでの時間が短く、また傷害を受けている状態で再開通療法を行うと危険性が高まるため、再開通療法が行えない患者が多数いる」そうです。そこで、「脳梗塞発症から一定の時間が経過した後でも詰まった血管を安全に再開通できる薬剤」が求められていました。そうした背景から、東北大学大学院医工学研究科らの研究グループが、「最終未発症確認時刻から12時間以内で、かつ再開通療法を受けられなかった脳梗塞患者90名を対象に、新たな治療薬であるTMS-007(JX10)を投与する臨床試験」を行ったところ、「脳梗塞後12時間以内にJX10を投与することで、優れた安全性と有効性が確認された」と述べています。本研究グループは、「今後の脳梗塞治療に革新をもたらすことが期待される」と結んでいます。因みに、TMS-007(JX10)は、血管に詰まった血栓を溶解させる作用と、炎症を抑制する作用を併せ持つ新規薬剤です。
急性期の脳梗塞治療に朗報 抗炎症血栓溶解剤TMS-... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。 高輪いきいきプラザ SM